1500文字以上の長文を執筆する時の秘訣!
1500文字を越えるような記事を執筆する場合、よく聞かれるお悩みが「文字数が足りない」ということです。そこで、いかにして執筆途中で「文章が足りない」事態に陥らないように準備するか、また、文字数不足になってしまった時にどう対処したらよいかアドバイスしていきます。
1.執筆前の準備
(1) まずは情報収集から始める
1,500文字以上の記事を執筆するには、いかに事前に記事の素材となる情報を収集するかが肝です。記事を構成するのに必要な情報を取材や書籍、Webからリサーチします。
(2) 読者の知りたい情報を分析し、見出しのあたりをつける
大前提は、「タイトルに沿っていて、読者が興味の湧くような見出しをつけること」です。読者がどのような情報を知りたがるのか、「自分が読者になった気持ち」でどんな見出しがあるべきなのかを考えていきます。
例:記事のタイトル:育毛剤にも使われる「オウゴンエキス」の発毛効果・効能と副作用
こちらのタイトルを例に考えていきましょう。この場合、読者は薄毛で悩んでいる方が中心です。
こうした想定読者が気にすることと言えば、例えば
・そもそもオウゴンエキスってどんな成分なんだろう?
・発毛に対してどんな効果があるのだろう?
・どれぐらい効果が高いのだろう?
・デメリットはあるのだろうか?
など。
ここから、
■オウゴンエキスってどんな成分?
■オウゴンエキスに含まれている成分と効能
■オウゴンエキスの効果の高さ
■オウゴンエキスの副作用やリスク
といった感じに見出しにあたりをつけていきます。
(3) あたりを付けた見出しを参考にしつつ、記事としてまとまるよう記事構成を作る
構成案を作ることができれば、執筆で迷うことはありません。記事の展開がわかりやすいような構成案を作成できたら、各見出し(段落)の中でどんな有益な情報を書いていくのかメモしていきます。
例えば、
■オウゴンエキスってどんな成分?(見出し)
・メモ1:○○という植物から△△という手段で採れるエキス。
・メモ2:□□という流れで使用されるようになった。
・メモ3:育毛剤だけでなく、~にも使用されている。
■オウゴンエキスに含まれている成分と効能(見出し)
・メモ1:「○○」という成分が含まれている。その成分の効能は~。
・メモ2:「△△」という成分も含まれている。その成分の効能は~。
といった様に執筆する内容をメモをします。
有益な情報1つで「約100文字~150文字」は執筆できるイメージです。
下記をご覧ください。
■オウゴンエキスってどんな成分?(見出し)
オウゴンエキスは、コガネバナと呼ばれている植物から採取できるエキスです。コガネバナの根を乾燥させたものはオウゴンと言われていますが、オウゴンエキスはこのオウゴンから抽出されます。コガネバナは中国やロシア、朝鮮半島などでよく自生している植物です。
こちらの3文で「122文字」です。他にも、この見出しには残り2つの有益情報のメモがあるため、単純計算で「350文字前後」は執筆できることになります。350×4で1400文字となるため、これらの見出し、導入文、結論となるまとめの文章を足せば、文字数は1500文字を越える計算となります。
従って、各見出し内でそれぞれ「3つ」有益情報を見つけることができれば、スムーズに執筆しやすくなるということです。
2.執筆中に文字数が足りないと感じたら
(1)情報を補足することを考えてみる
至極当然な内容、または明確な文字稼ぎにあたる内容、全く見出しに関係のない内容で文字数を稼ぐことはNGです。従って、まずは情報を補足することから考えていきます。
例えば、
オウゴンエキスは、コガネバナと呼ばれている植物から採取できるエキスです。コガネバナの根を乾燥させたものはオウゴン「オウゴンエキスは、「コガネバナ」と呼ばれている植物から採取できるエキスです。コガネバナの根を乾燥させたものは「オウゴン」と言われていますが、オウゴンエキスはこのオウゴンから抽出されます。コガネバナは中国やロシア、朝鮮半島などでよく自生している植物です。」
こちらの文章に目を向けた場合、「日本では自生しているのか?」「自分で採取することはできるのか?」などに着目し、新たに情報収集を始めます。もしこれらの疑問点を解決できる参考記事が見つかった場合、情報を補足することによって文字数を稼いでいきます。
(2)「」や『』を使い、文章を読みやすくしながら、文字数を増やす
例えば
オウゴンエキスは、コガネバナと呼ばれている植物から採取できるエキスです。コガネバナの根を乾燥させたものはオウゴンと言われていますが、オウゴンエキスはこのオウゴンから抽出されます。コガネバナは中国やロシア、朝鮮半島などでよく自生している植物です。」
こちらの文章の場合、
オウゴンエキスは、「コガネバナ」と呼ばれている植物から採取できるエキスです。コガネバナの根を乾燥させたものは「オウゴン」と言われていますが、オウゴンエキスはこのオウゴンから抽出されます。コガネバナは中国やロシア、朝鮮半島などでよく自生している植物です。
このように「」をつけるだけで、2文字増加します。カギ括弧を使う場面は、聞き慣れない言葉、特殊な名詞(専門用語など)が挙げられます。さらに、重要な情報に「」をつけていけば、文章が読みやすくなります。ただし、重要な情報でないものや、同じ言葉に「」をつけることはNGです。
(3)どうしても文字数が足りない場合には
こちらは最終手段です。さらに文字数が足りない場合には、タイトルから少しだけ外れた関連情報を元に見出しを設けるか、もしくは文末表現を変えることによって文字数を少しずつ稼いでいきます。
見出しに関する例:
■オウゴンエキスを使用する際の注意点
(※「オウゴンエキスの副作用やリスク」という見出しが既にあるため、見出しとしてはあまり望ましくない。執筆する際には、最大限内容が重複しないように注意する。)
■オウゴンエキスの美容効果
(※育毛とは関連していないため、あまり望ましくはない。こちらの見出しが記事の中心とならないように、文字数や情報は控えめにする)
文末表現に関する例:
「~があります」→「~が見受けられます」
「~する方が居ます」→「~のような傾向が見られます」
※なお、その際に文章をもう一度見直し、違和感が生じないように調整することが重要です。特に同じ分末表現が連続していると単調な文章に感じられ、読者に読みづらい印象を与えてしまいます。
3.執筆が終わったら
(1)もう一度全体を見直す
この作業をするだけで、かなりミスを減らせます。できれば、「声に出して」読んでみましょう。それだけで誤字脱字、違和感のある表現などを訂正することができます。
(2)修正依頼はスキルアップのチャンスです
修正依頼を受けると、がっかりしてしまうこともあります。しかし、修正依頼は自分のライターとしての問題点を的確に把握できるチャンスであるため、真摯に受け止め同じ失敗を繰り返さないことが大切です。
修正依頼は執筆し終えてから数日経って送られてくるため、時には自分の記憶から薄れている記事を修正することになります。この場合、さらにミスが生じやすいため、何よりも修正依頼を受けない(=ライターとしてのスキルをアップさせる)ことが、執筆のスピードを上げる近道です。