名称羅列 / 同じ表現の繰り返しに関する注意事項

皆様の書かれた記事で意外と多いのが「羅列」です。ここでは執筆における羅列のOKラインとNGラインの説明をしたいと思います。まずは下の例文を見て下さい。

「映画やテレビの制作会社での技術スタッフのアシスタント、またタレント・エージェンシーやスポーツジムのインストラクター、インテリアデザイナーからケーキやお菓子のデザイン、フラワーアレンジメント、なかにはアパレルのデザイナー的なプロフェッショナルな仕事まであります。」

職種が次々と並んでいて読みづらくはなかったですか?
上記のような文章は「名称の羅列」にあたり、あまり良い文章とはいえません。
名称を列挙して説明する場合でも、多くとも3~5個までに留めると読みやすいです。

上記の例文の改善策としては、職種を羅列するのではなく大まかに……業や……系とまとめるのが良いでしょう。
例:製作業、サービス業、IT系、事務系、広報系など

別の改善策としては、下記のように名称ごとにそれは何なのかを説明することも、文章として成立させ、読みやすい記事にするためには有効です。

「映画やテレビの制作会社では、技術スタッフのアシスタントの仕事がありました。この仕事は~~です。またタレント・エージェンシーの仕事もあり、これは~~。そのほか、スポーツジムのインストラクターやインテリアデザイナー、ケーキやお菓子のデザインといった仕事まであります。」

また、同じような表現を短い間に繰り返し使用することも、読み手に読みづらさや違和感を与えることがあります。
例としては下記のようなものが挙げられます。

「勤務条件や雇用条件で人気のある、常勤や日勤の仕事も大阪府には多くあります。夜勤専従の求人も多くあり、2交代制の求人も多くあります。長く安心して勤められる正社員の求人も多く、派遣社員やパート・アルバイトの求人も多くあるので、自分に合った働き方を選びやすいでしょう。」

「多くあります」が繰り返され読みづらい文章になっています。
「多くあります」の他に「比較的〜」や「〜に人気の〜」「〜のエリア(地域)では〜」を使ってしまう人も多いです。
web上には類語辞典のサイト等もあるので、それらをうまく使うことで言葉の幅が広がり、ライター様の語彙も豊かになるでしょう。

Weblio類語辞典
http://thesaurus.weblio.jp/content/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0
goo辞書- 類義語・同義語 – 類語辞書
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/10458/m0u/%E5%9F%B7%E7%AD%86/



リスト形式での執筆禁止
名称や説明を「リスト形式」で執筆することも禁止です。例としては下記のようなものが挙げられます。

(例)

新築の物件を見る時に注意すべき点はこれです。
1.モデルルームとの差
2.物件の周辺環境
3.共有スペースの確認

労働三法とは下記の3つを指します。
・労働基準法
・労働関係調整法
・労働組合法

上記のように、「リスト」で列挙することは禁止とさせて頂きます。


プロのライターとして、読み手の心地よさを意識しながら執筆にあたっていきましょう!